壁の飾りをかえました。
中村晃子「虹色の湖」昭和42(1967)年10月、作詞:横井弘、作曲:小川寛興、編曲:森岡賢一郎
エレキ歌謡のなかでも、GSブームに乗っかって、GS的なエレキバンド演奏に女子が歌う形式を「一人GS」と言います。ただしこの用語は当時にはなく、後年にGS研究者の黒沢進さんが名付けた用語なのです。
中村晃子さんは女優としてデビュー、レコードも出していて、この曲は7枚目のシングル。67年10月発売のとき19歳だったそうです。ものすごい貫禄のボーカルです!オリコンチャートがはじまった68年1月(1)から人気が出て30万枚以上の大ヒットとなりました。67年発売なので実売はもっと多いと言われています。ヒットを受けて68年紅白(第19回)に出場しました。(2)
演奏は、津々美洋とオールスターズ・ワゴン、ベースは江藤勲さん、重いビートとピック音が江藤ベース。タイトなドラム、そして12弦ギターサウンドもカッコいい。録音は深いエコーがかかっていてスペクター・サウンドみたいな奥行きす。
68年3月の映画「進め! ジャガーズ敵前上陸」ではライブハウスでGSグループのザ・ジャガーズをバックに本曲を歌う場面があるのです、これはぜひご覧いただきたい。なおこの映画、泉アキや青山ミチといった当時のガールズ歌謡の歌手も出演していて貴重です。
なお、一人GSというと、黛ジュン、泉アキ、ジュディオング、小山ルミ、などたくさん出てきます。いしだあゆみ「太陽は泣いている」、美空ひばり「真っ赤な太陽」も一人GSでしょう。エレキ・GS時代独特の亜流文化、エレキ歌謡・一人GSは奥が深くて聴き込むと沼に入ってしまいます。皆様機会がありましたら、ぜひ一人GSを聴いてみてください。(2026.2.4 院長)
(1)実際に統計をとり始めたのは67年11月~らしいです。
(2)なおこの年度にはじめてGSが出場、当時GSは批判が多かったので、行儀のいい(と見える)ブルーコメッツが出場しました。