壁の飾りをかえました。
宙組『PRINCE OF LEGEND/ BAYSIDE STAR』宝塚大劇場2025年9月13日-10月26日
宙組トップスター桜木みなとさん大劇場お披露目公演です。宙組は宝塚の中で最も新しい組(1998年創設)で、そのためかこれまでのトップスターは他組出身の人が務めてきました。10代目にして初めて生え抜きトップが誕生し、関係者もファンも感慨もひとしおのことと存じます。
PRINCE OF LEGENDはLDHとのコラボ作品で過去にドラマや映画があったそうです。話としてはドタバタコメディであり深く考えずに楽しめる作品です。トキメキの渋滞ならぬ笑いの渋滞でした!桜木さんが元々王子キャラですからそれが良く生かされてぴったりだなあと感じます。水美さん演じるライバルの王子もキャラがぴったり!大変ダンスが上手い水美さんは筋肉自慢でもあり、演技中に見事な筋肉を披露されていました。またいろんな個性的チームが設定され、チームごとに役者がキャラ立ちしています。ですので若手の方にも面白い役割をつけてくれていて、隅々まで楽しめるのです。私が気に入っている設定は愛すみれさん理事長とその側近たち、軍服姿の波輝くんと鳳城くん、そしてドラァグクイーンの輝さんと嵐乃さん、いずれも有無を言わせぬ怪しさと迫力!チームNEXTの聖くんと風翔くんの爽やかな魅力、そして織史くんのキャラがエキセントリックで面白い。まだまだお話したいこともありますがこの辺にしておきます。
ショーはBAYSIDE STAR、横浜出身の桜木さんに合わせ、世界の港町をめぐるというものです。アメリカ西海岸の場面では、往年のアメリカンポップスがメドレーになっていてうれしい。また台北の場面では筒美京平先生の「恋の追跡」、風色日向さんを筆頭に亜音、大路、泉堂、奈央がつづいて躍る、色男たちの場面がめちゃめちゃカッコイイです。水美さん率いるロケットダンスも華やかだったし、荘厳な黒燕尾、デュエットダンス、そしてフィナーレと続きます。劇とショーを通じて10代目宙組トップスター誕生の祝祭ムードが伝わってきます。
皆様ぜひ桜木さんトップの宙組公演、機会がございましたらぜひともご観劇ください。(2025.9.17院長)
【追記】 音楽面で面白かったことです
プリンスオブレジェンドは全編通してパッフェルベルのカノンがテーマになっているのですが、80年代ポップスへのオマージュがちりばめられているのです
M01 プロローグ玄武高専テーマには アーハ「テイク・オン・ミー」 a-ha ”Take On Me”1985が使われています.。これBest Hit USAで大ヒットしていました!
M03 パッフェルベル・カノンのロック風アレンジ、これは完全に戸川純「 パンク蛹化(むし)の女」1984です。これって当時pistlesシド・ヴィシャスの"My Way"やスターリン遠藤ミチロウさんの「仰げば尊し」みたいにオールディーズをパンク・ニューウェイブの人がロック風に歌うってのがちょっと流行ってたんですよね。有頂天「心の旅」なんかもそうですね
NENAの"99 Luftballon"1983(ノインナノインツィッヒ・ルフトバロン、邦題:ロックバルーンは99)1983も入ってるんですよ。ネーナちゃんかわいかったなあ。
そしてストロベリー・スイッチブレイドの「ふたりのイエスタデイ」Strawberry Switchblade ”Since Yesterday” 1984 っぽいメロディーもあるような。 この曲は音楽だけでなく女子のファッションにも影響大でしたね
80年代ポップスへの愛情が詰まっていて胸熱でした。僕が把握している分でもこれだけあるので、まだまだ隠しアイテムがあるかもしれません 皆さん探してみて下さい。
(さらに追加) 雪輝れんや さんが演じるバンドマン・タイチが弾くギターに注目です。ギターはレスポール・モデルなんですがギブソン製(Gibson)ではなくエピフォン製(Epiphone)なんですよ。エピフォンはギブソンの子会社であり、同じモデルでも廉価版なのです。しかもストラップがフェンダー(ギブソンと双極をなす名門)というちぐはぐさ!(なお、新人公演後頃からギブソンのストラップに変わっていました)売れないバンドマンなのでありあわせってことなのかな?これも面白さ満点
こんな細かい演出も含め宙組Prince of Legend本当に楽しいです