しつこいようですが・・・寺川ベースの話

壁の飾りをかえました。欧陽菲菲「恋の追跡」昭和47年

作詞:橋本淳、作曲:筒美京平、ベース:寺川正興

しつこいようですが、もう少し歌謡曲ベースにおつきあいください。

先日江藤勲ベースを取り上げましたが、もうひとり巨匠ベーシスト寺川正興さんを抜きに60‐70年代歌謡曲を語ることはできません。

寺川ベースはとにかく上へ下へと音が激しく移動するベースラインで「エレベーター奏法」とも言われています。しかし地の曲と不思議な調和を成すのです。いちどお聴きください、「あ、聞いたことある」と思われることでしょう!

尾崎紀世彦「また逢う日まで」、森山加代子「白い蝶のサンバ」、和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」、TVドラマ「美しきチャレンジャー」、特撮「電人ザボーガー」、アニメ「鋼鉄ジーク」などが代表といわれます。その他多数の曲が寺川さんが弾いていると伝えられます。寺川さんの演奏曲はベースに聴き入りすぎて歌唱が耳に残らなくなるのが歌手泣かせなところ、玉に瑕でしょうか。欧陽菲菲さんくらいの個性的かつ迫力ある歌がバランスが取れるのですね。  (院長) 

 

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