宝塚宙組「プロミセス・プロミセス」

宝塚宙組「プロミセス・プロミセス」梅田芸術劇場シアタードラマシティ2021年11月13日~18日

 2週連続宝塚で恐縮です。1960年の映画「アパートの鍵貸します」をもとに1968年にブロードウエイで舞台化された作品です。

 主演の芹香斗亜さんは二番手歴が長く芸の幅が広い!芝居も歌も上手、表情の作り方、セリフの間、素晴らしい。さらに笑いのセンスも最高です。ここのところシリアスな役が続いた芹香さんですが今回はコメディーなので客席が爆笑の渦でした。娘主役の天彩峰里・フランも複雑な人物描写を芝居と歌で表現されています。

 和希そらさんがフランと不倫関係にあるカッコイイ目のオジサンを演じます。この演技が貫禄があって実にシブい。加えて低音ボイスでの歌上手です。

 そして特筆すべきは留依蒔世さんの大活躍です。普段は男役さんですが二幕目バーでチャック(芹香)がたまたま知り合う女の役を演じます。この芝居が、パワフル、セクシーでかつ留依さんですから爆笑なのです。そしてその直後役を早変わりしてフランの強面なお兄さん役に早変わりします。こっちはいかにもガラが悪くて、気が短くてコワいお兄さんの役です。留依さんは声が大きくて歌が超絶ウマいことで定評があります。今回も舞台を大いに沸かせてくれました。また観たいなあ。

 専科から輝月ゆうまさん(元月組、愛称まゆぽん)が出演、この人も歌ウマの芝居上手で、月組の頃から大好きな男役さんです。

 さらに言うと宙組99期の若翔りつさんもすばらしい演技と歌です。不倫オヤジ役なのですがこれが本当にスケベな感じが出ているのです。若翔さんは男役を究めるため昔の映画やTVドラマなどを研究しているそうです。

 若手で注目している聖叶亜クン、セリフは少ないですが華があります。特に深夜のバーでは色男の役、魅力ありますね。今後の活躍が楽しみです。

 よく考えると院長の好きなジェンヌさんがたくさん出演して皆さんの魅力がつまった作品だったなあと思います。動画配信やDVD化はないと発表されました。もう一度見たかったのですが残念です。実況録音CDは発売されるそうなので楽しみにしています。 2021/11/17(院長)

 

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