壁のかざりをかえました。
花組公演 「悪魔城ドラキュラ/愛, Love Revue!」2025年6月7日〜7月20日
劇は、コナミのゲーム「悪魔城ドラキュラ」が原作。衣装などがゲームキャラっぽくて面白いです。主人公アルカード(永久輝せあ)は長髪で見目麗しいビジュアル。設定は400歳、ドラキュラ~バンパイヤの話なので「永遠に生き続ける」苦悩が描かれるという(似たような話、以前にも花組で観たことある気がするが)。ドラキュラ伯爵の演技も見せ方も、さすが専科の輝月ゆうまさん。聖乃さんのリヒター鉢巻姿はなんちゃらファイターみたい。魔物たちは弱くて割と簡単にやっつけられる感じです。戦いのシーンは原作ゲームを再現したのでしょう、攻撃の際の火花や召喚聖獣などの映像と打ち込み楽曲・効果音が目立ちます。これは実際のゲームやっていた人にとってはかなり面白いかもしれません。
ショーは「愛,Love Revue」、岡田敬二先生のロマンチックレビュー傑作集(寄せ集めともいえます)。懐かしの名曲が存分に堪能できる=新鮮味はない…かもしれません。しかし!これこそがタカラヅカです。優雅で華やかで格調高いなのがロマンチックレビューなのです。
今回私のお気に入り場面です。
第6章「愛の誘惑~Another Day in Paradise~Bad Power~Gigolo」初演1990年ル・ポアゾン剣幸さんからの再演。特に男役群舞のバッドパワーの迫力は圧巻です。これを大劇場で大人数口で生で観られる日が来るとは感涙。とくに上手側紅羽真希、愛乃一真のダンスに注目していただきたい。そしてジゴロの歌手3人娘の1人105期湖花詩(最下手・青ドレス)前回はエトワールを務め、歌ウマに磨きがかかっています、今後も注目です。
そして、第8章「熱愛のボレロ」94年ラ・カンタータ紫苑ゆうの再演。白燕尾とボレロの美学!永久輝さんの歌も顔もよい。そして特筆すべきは輝月ゆうまさんの貫禄、そして包容力を感じる目線。娘役とのダンスが優美です。
あとは「第4章追憶の唄」男役たちが左右の額縁から出てきて永久輝さんと踊るんだが、下手から出て踊るダンサー愛乃一真のキレのあるダンスは必見です!ほんとうに上手いから目が追ってしまいます。
見どころいっぱいの花組公演。機会がございましたらぜひご覧になってください。(2025.6.18 事務長、院長)
←前の記事「ユーミンの世界「まちぶせ」|次の記事 → |最新ブログ記事→